マッキントッシュ アンプ

マッキントッシュ アンプの寿命

お客様からマッキントッシュのアンプの寿命についてご質問を受けることがあります。
時間の経過とともに経年劣化が進む電気的箇所やパーツはあります。

使い方や使用環境にもよりますが、使用後10年くらいから不具合が出はじめる機器があるように思います。

ほとんどの場合は故障個所のみ修理をしたり、根本原因を見逃して明らかな故障個所のみ修理を行った場合は、そのうちに別の箇所に不具合が出たり、同じ箇所が故障したりします。機種ごとに弱点箇所が異なりますので、その点は注意が必要です。
このような経験を繰り返すことで、アンプの寿命が到来したと思われるのでしょうか。
あるいは不具合が出たときに不適切な対処をして、うまく治らなかったことで寿命が来たと思われるのかもしれません。例えば、volumeやswitchを回転させるときにノイズが入るため、接点復活剤などの油をvolumeやswitchに多量に噴きつけられたプリアンプに遭遇することは少なくありません。一時的にはノイズは出なくなりますが、その後同様のノイズが再発します。そこで寿命との考えが思い浮かびますが、この対処法は間違いでvolumeやswitchパーツの故障を招いたと言えるように思います。
マッキントッシュのヴォリューム、スイッチの接触不良

マッキントッシュ アンプの寿命とは

当社ではヴィンテージ品のマッキントッシュのアンプを含め将来的な不具合が起きないように適切にメンテナンスを行います。オーバーホールを行ったアンプでは、5年10年問題なくお使いいただいている方がほとんどです。
(メーカーが販売する新品の製品でも3年保証が基本です。)

マッキントッシュのアンプは音を聴く機械ですので、メンテナンス方法や交換に用いるパーツはどのようなものでもいいわけではありません。たとえば基盤が焼けて使い物にならない場合は修理不可です。
電源トランス、出力トランスが故障した場合や、スプラグ社のヴィンテージコンデンサー、電源部の大容量コンデンサーなどの特徴のあるパーツのオリジナル性に強いこだわりを持つ場合は、修理が困難になります(当社ではオリジナルパーツ、オリジナル同等パーツをストックしています)。
電源トランスはサージノイズが入ったり、アンプが故障してトランスが異常発熱したりしなければ普通は故障しません。
消耗パーツの寿命はありますが、適切な手入れを行い普通に使えばアンプ自体の寿命はないように思います。
新製品を買い直すか、修理・オーバーホールを行って今のアンプを使い続けるかは、アンプへの思い入れ、音の好み、所有物に対する考え方の違いかもしれません。

読んでいただいたご感想やご質問など下のフォームから気軽にお寄せ下さい。
ヴィンテージオーディオ堂からこちらへの書き込み、あるいはEメールにて返答いたします。

方法は簡単です。名前(ニックネーム)とコメントを入力し送信ボタンをクリックしていただくだけです。

“マッキントッシュ アンプの寿命” への1件のコメント

  1. 谷藤 克久 より:

    お世話になります
    MC500を中古で購入し非常に気に入って使っています。現在、不具合は発生していませんが末永く使う為に今後オーバーホール等の手を掛けて行かなければならないと思っています。
    気になるのはやはり納期と費用です。何をやるかも決まっていないのに見積りは難しいと思いますが参加価格など有りましたら教えて下さい。

谷藤 克久 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。