マッキントッシュ アンプ

マッキントッシュ MC275とJBL olympusとのマルチ接続

マッキントッシュ オリジナルMC275 を2台ご購入いただきました。スピーカーはJBL olympusで、MC275 2台をマルチ接続し、リスニングルームの音響調整のご依頼をお受けしました。その際にこちらで行ったセッティングの概要を書きます。
ヴィンテージオーディオ堂では、機器の使い方、リスニングルームでの環境の構築と音響の調整のご相談もお受けしております。
良いオーディオ機器を使っているが、あまり良い音に聴こえない
機器やアクセサリーの組み合わせを見直したい
リスニングルームの音響の改善を考えたい
などのご相談をお受けしてます。
音の聞こえ方は好みの問題もありますが、良いオーディオ機器は使いこなすと手放せないものになるはずです。

こちらは別のお客様から引っ越しの際のオーディオ機器の設置とリスニングルーム内の工夫についてご相談いただいた時のものです。
リスニングルームのレイアウト

MC275とJBL olympusとのマルチ接続の作業とリスニングルーム環境を整えた後の写真です(お客様のご許可をいただいて掲載しているものです。)。

マッキントッシュ MC275とJBL olympusとのマルチ接続

マッキントッシュ MC275とJBL olympusとのマルチ接続 お客様からのアンケート

・最初にJBL 375 スコーカーとJBL 075 ツイーターをolympusのキャビネットの上に置いてることについて、人の耳は4khz、5khz付近が感度が良いので、左右の音が違和感なく聞きやすくするために、なるべく耳の高さと同じ高さに375と075を設置する方が適切です。ウーファーの低音に対しては、人の耳は鈍感ですので、床置きの高さでもあまり問題はないように思います。
・オーディオラックをolympusの前の方に置いてますが、お客様が普段お聴きになるリスニングポジションで左右の音は定位していることを測定結果から確認済みです、オーディオラックに邪魔されません。

マッキントッシュ MC275 2台とJBL olympusとのマルチ接続

マッキントッシュ MC275 2台とJBL olympusのマルチ接続の方法について記載します。

注意:適切でない作業はスピーカーを壊してしまいます。こちらのページを参考に作業されたとしても自己責任とご理解ください。

3ウェイスピーカーの低音と中高音を分けるネットワーク(LX5)の代わりにデバイダーアンプを用い、メインアンプを追加して低音と中高音を分担させる。
低音用のメインアンプの出力は直接ウーファーにつなぎ、中高音用のメインアンプの出力は中音と高音を分けるネットワーク(N7000)につなぐ。
デバイダーアンプの出力は低音に対して高音の位相が反転するので中音スピーカーの接続はプラスマイナスを逆にするが、それはLX5も同じなのでN7000への接続はこれまでどおりで問題ない。

デバイダーアンプのクロスオーバーはLX5と同じ500Hzに設定する。
メインアンプは通常の使用状態に、プリアンプはTONE等はフラットにVOLUMEは左右の誤差出ないように少なくとも12時くらいの位置まで上げておく。
デバイダーアンプの低音と中高音のレベル設定は、信号発生装置で作った500Hzの正弦波を入力にして、スピーカーの音をマイクで拾い、これをスペクトルアナライザーで測定して行う。L+R信号で測定した。(指向性を広げる)

(1)信号発生装置で500Hzの正弦波を左chのみ出力、デバイダーアンプの低音のレベルを12時の位置に設定し、高音のレベルを絞って、左のLE15だけから音を出し、測定しやすい音量になるように信号発生装置のレベルを上げる。スペアナの500Hzの数値を確認。
(2)信号発生ソフトで右chのみ出力に切り替え右のLE15だけから音を出し、スペアナの500Hzの数値が(1)とほぼ同じであることを確認する。
(3)(1)と同じレベルで信号発生装置で500Hzの正弦波を左chのみ出力、D70の低音のレベルを絞り、高音のレベルを調整して左の375だけから音を出して、スペアナの500Hzの数値が(1)と同じになるようにする。
(4)信号発生ソフトで右chのみ出力に切り替え右の375だけから音を出し、スペアナの500Hzの数値が(3)とほぼ同じであることを確認する。
(5)D70の高音のレベルはそのままで、低音のレベルを12時の位置に戻し、右のLE15と375両方から音を出し、スペアナの500Hzの数値が上がることを確認。(想定1の確認)
(6)左chも(5)と同様にLE15と375両方から音を出し、スペアナの500Hzの数値が上がることを確認。(想定1の確認)
(7)信号発生ソフトで左右両ch出力にし、125Hz(500/4)から2kHz(500*4)までゆっくりスイープし、スペアナで500Hzの上下でレベルがほぼ一致していることを確認。
最後に40Hz~16kHzまでスイープしてみて問題のないことを確認。

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