マッキントッシュのアンプの電源電圧
マッキントッシュMC2255のオーバーホールをご依頼いただいたお客様からご質問をお受けしました。
お客様からのお問い合わせ内容
よくマッキントッシュのアンプは昇圧すると元気の良い音になると聞きますが、
このMC2255を115vに昇圧して使うことはできるものなのでしょうか?
こちらからの返信内容
お手元のMC2255は電源電圧100V仕様です。
115Vで使うと故障します。100Vでお使いください。
なお115V仕様のMC2255と100V仕様のMC2255の違いは電源トランスの巻き線の仕様のみです。
ヴィンテージアンプの場合は、シャーシの電源電圧仕様100Vのシールが剥がれてしまった状態のものやシャーシの117V、115Vなど電源電圧仕様の刻印を必ずしも信用できるものではありませんので、昇圧して使う際はアンプの内部での確認が必要です。
117V仕様のアンプを100Vから117Vに昇圧して使う際は、オーディオ用の昇圧トランスが必要です。
昇圧するメリットは、ある程度の音量では、音の特性が良くなります。
特にダイナミックレンジの大きい音源では、瞬間的な大きな出力にもクリップしにくいです。
周波数の低い音は、音録音データーを、より忠実に再生できます。
違いを聴き分けられるかどうか、比較してみるのがいいと思います。
また、フロントパネルが電球で照明される機種では、イルミネーション照明やメーターの照明、インディケーターの明るさが少し明るくなり、見た目が良いと感じられるかもしれません。
逆に昇圧せずにアンプを使うメリットは、電子パーツや電球の寿命が長持ちします。
読んでいただいたご感想やご質問など下のフォームから気軽にお寄せ下さい。ヴィンテージオーディオ堂からこちらへの書き込み、あるいはEメールにて返答いたします。
方法は簡単です。名前(ニックネーム)とコメントを入力し送信ボタンをクリックしていただくだけです。
コメントを残す