アンプの特性と音質
マッキントッシュ MC2125 のオーバーホールを行いました。
過去に何度かメンテナンスに出されたアンプです。(当社では初めてメンテナンスをさせていただいたアンプです。)
オーバーホール前に特性試験を実施したところ問題がいくつか見つかりました。
マッキントッシュ MC2125の周波数 メンテナンス前
右chは1kHzに対して100Hz、10kHz共にほぼ同じレベルだった。
左chは1kHzに対して100Hzは小さく、10kHzは大きかった。
これまでMC2125を普通に使ってこられましたアンプです。
ステレオで聴くとソースの左右の違いで判りにくいですが、注意して音楽を聴くと聴覚で十分に分かるレベルです。
特にベースのソロなどでは判りやすいと思います。
右ch 100Hz:2.82V(0dB) 1kHz:2.82V 10kHz:2.79V(-0.1dB)
左ch 100Hz:1.90V(-2.2dB) 1kHz:2.44V 10kHz:2.79V(+1.2dB)
MC2125の本来の仕様は、+0 -0.25 dB の範囲です。
MC2125の仕様からすると、左chの値が大きく外れています。
マッキントッシュ MC2125の周波数 オーバーホール実施後
オーバーホールを実施後は特性が整いました。
日頃こんなものだと思い音楽を聴いていると気が付かないのかもしれないが、
特にヴィンテージアンプは経年劣化による影響が大きいので、特性試験を実施して本来の性能に近い状態で使うことで音楽のある生活がより豊かになるかもしれません。
当社のお客様の中には、同じ型番のヴィンテージアンプを複数台手に入れて、音質の違いを聴き比べて、気に入った一台を手元に残す人がいます。
アンプの音質が気になる場合は、各種特性試験を実施して結果を確認すると分かることがあるかもしれません。
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