マッキントッシュ アンプ

マッキントッシュOLD MC275|オーバーホール

マッキントッシュ OLD MC275のメンテナンスをする機会を多くいただいてますが、
MC275の特徴、使用上のアドバイスとメンテナンスで気をつけている点などを記します

1)OLD MC275 使用上のアドバイス
 ・実際の回路が回路図どおりのものもあるが回路図と異なっているものもある。
  A)位相反転回路(V2,V5の12AU7)
   a)回路図どおりだと、B電圧は322Vでプレート抵抗が27kΩと30kΩになっている。
   b)B電圧が450Vでプレート抵抗が51kΩと56kΩになっている。
  →モノラルで2台使用する場合など、位相反転回路が同じものを使用するほうが無難

  B)電源トランスの1次巻線
   a)回路図どおりだと、巻線はひとつで125Vと117Vにタップがついている。
   b)巻線がふたつで、並列に使えば115(117)V、直列に使えば230V用になる。
    (トランジスタアンプでよくある構成)
  →200V系の電源を使う事情がある場合、125V⇔117V切り替えスイッチがないものは200V用に改造できる可能性がある

 ・温まったサーミスタが冷めるには時間がかかるので、一度電源を切ってから次に入れるまで5分くらい時間をおくほうがよい。
  電源を切ってすぐ入れると、サーミスタの抵抗が小さいままなので大きな突入電流が流れる
  (これが整流ダイオードを壊す原因になった可能性もある)

2)OLD MC275の特徴(優れている点)
 ・真空管を差し替えても調整する必要がない。
  (専用の帰還巻線を備えた出力トランスを用いてバランス調整をなくすように設計されている)

3)経年により劣化しているパーツや手直しすべき箇所
 ・2)のために誤差が規定されている抵抗や出力管のスクリーングリッドのセメント抵抗で抵抗値が増大しているものが多かった。

 ・サーミスタと整流ダイオードが壊れているものが多かった。
  サーミスタの常温での抵抗値が小さくなっている。(壊れたor不適切なものに交換)
  どちらが原因か分からないが両方壊れているものも見られた。

 ・マイナス電源用のセレン整流器はシリコンダイオードに交換

4)メンテナンスに使用したパーツの選択へのこだわり
 ・3)で抵抗値が増大している抵抗があったため、定格電力の大きめの抵抗を選択した

 ・ピンジャック、ソケットなどの外観がオリジナルのものに近いものを選択した
  元のハトメと違和感が少なくなるよう、小ネジはトラスを使用
 ・なるべくアメリカやドイツメーカーの電子パーツを使う

4)シャーシの入れ替えと電源スイッチ取り付けの取り付けについて
 ・シャーシの入れ替えと電源のON/OFFスイッチの取り付けとそのための回路構築を行った
 ・シャーシに端子板を取り付ける際にネジの頭がトランスに当たらないよう、シャーシのネジ穴に座刳り加工を行い皿ネジを用いて取り付けた。

 ・オリジナルの125V⇔117V切り替えスイッチににた形状のスライドスイッチで5Aのものが見つけられなかったので、リレーを介して電源ON/OFFを行うようにした。

MC275 オーバーホール完成上部

MC275 オーバーホール完成側面

MC275 オーバーホール内部

MC275 取り外したシャーシ

MC275 取り外したパーツ

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“マッキントッシュOLD MC275|オーバーホール” への2件のフィードバック

  1. ヴィンテージオーディオ堂 より:

    お問い合わせをいただきまして、ありがとうございます
    程度の良いMC-275が入荷しましたら、ご連絡いたします
    よろしくお願いいたします

  2. 田巻秀偉 より:

    MC275の極上品(メンテ済)を探しています。
    システムとして、C22とアルテックA5は入手済みです。
    ご連絡お待ちしています。

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