マッキントッシュ アンプ

マッキントッシュ重量級アンプのメンテナンス

マッキントッシュの重量級アンプをメンテナンスする際に、こちらで気をつけていることを綴ります。

1.メンテナンス時

(1)底蓋,上蓋をあけてメンテナンスを進めるが
  アンプをひっくり返す際にシャーシ,フットに負担がかからないようにする
  アンプを逆さまにし作業する際は、天板面にはフットがないので、フットの代わりになる台の上にアンプを置く。
  (ガラス面に負担がかからないようにする)

  ひっくり返す回数をできるだけ少なくするために
  メンテナンスの順序をよく検討し、
  ひっくり返した後の作業に備えて漏れなくコネクタを外しておくように注意する。

(2)とくに、ガラス周辺のシャーシやレール、エンドキャップに負担がかからないように
  細心の注意が必要となる
  歪でガラス面にヒビが入ることや、気泡ができてしまうことがある
  MC500のような大型のアンプは、ガラスの重量とガラス周囲のパーツの重量は数キロ程度になり、
  またガラスの取り外しにネジを数十本取り外さなくてはいけない、難易度の高い作業のものもある
【マッキントッシュ MC500のフロントを取り外し、裏面から撮影した写真】

マッキントッシュ MC500ガラスパネル

(3)大出力でのテスト
  重いアンプは往々にして大出力であるため
 ・ヒートシンクの温度を検出して冷却用のファンを回すものがある。
  これらには8Ω100Wの抵抗をスピーカー端子に接続し、数十Wで連続動作させて、
  特に異常がないことと、温度上昇によってファンが回転することを確認する。
 ・当方の試聴環境に比べて、広いリスニングルームや能率の低いスピーカーを
  使用されるために大出力アンプを使用されている可能性を考慮して、
  当方で使用している6Ωスピーカーに3.3Ωの抵抗を並列に接続して
  アンプの2Ω端子に接続することで、大き目のアンプ出力でも試聴を行うようにしている。

(4)バイアス、オフセット調整の必要性
  プッシュプル動作の+側出力トランジスタは主にドライブ電圧が+の側を受け持ち
  -側出力トランジスタは主にドライブ電圧が-の側を受け持つが、
  完全に+側-側だけに受け持ちを分ける(B級動作)とドライブ電圧が0付近で
  +側-側切り替えの歪みが発生するので、ドライブ電圧が逆極性でもある程度
  (オフセット)まで動作させる様にしている。(AB級動作)
  このためにドライブ電圧0でも出力トランジスタに電流を流すようにしている。
  エミッタ抵抗(+-両側合わせて1Ω)の両端で10mV程度に調整するので
  トランジスタ1個当たり10mAになるが、大出力アンプになると、+側-側
  それぞれ10個近く出力トランジスタのあるものがあり、ステレオで40個になると
  合計0.4Aになり主力トランジスタに供給される電圧が80Vの場合、
  待機状態でも30Wくらいの消費電力になる。
  1mA当たり3W違うので歪みを抑えてまた無駄に消費電力も増大させないように
  適正な値に調整しておく必要がある。

  回路図の確認と全体の理解が必要となる。

2.梱包時

(1)梱包用ダンボールと梱包材の入手

運送中に外からの衝撃が加わることを想定して、二回り大きいダンボールを使う
例えば、マッキントッシュMC500を梱包するには、60*60*50cmのサイズのダンボールで,
厚みはダブルで材質が硬いものが必要になる。大型のオーブンレンジが梱包されているようなダンボールが必要になる。

(2)梱包作業

底抜け防止の観点から、重量物用の布テープを使用する
ダンボールの上部から、アンプをダンボール内に下す作業に3人程度の人員が必要になる。
(重量があるので、2人では頼りない)

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