マッキントッシュ アンプ

GAS THOEBE修理の所感

マッキントッシュ社以外のアンプのメンテナンスに関しまして、メーカー、機種によりますがご相談をお受けします。

GASのTHOEBEのメンテナンスを行いましたので、所感を綴ります。

・回路図
PHONOイコライザアンプの回路図があって、回路全体の構成が把握できて
非常に助かった。
すべて差動のプッシュプルという特殊な構成の回路であったため
配線を追って回路を理解するのは大変な作業になったことが想像できる。
また、バイアス調整にオペアンプが使用されていたが、これも何のための
ものか分かるのに相当の労力が必要になったと考えられる。
THOEBEの他の機種も同様のイコライザ回路であれば、今回の回路を参考に
することができそうである。

・ソケット
トランジスタがソケットに挿して使われていたので、トランジスタを
取外して個々のトランジスタが正常であることが比較的簡単に確認できた。
(トランジスタがハンダ付けされていると、トランジスタを壊さずに取外すのは
かなり困難になる。)
一方で、今回の故障の原因がそうであったように、ソケットが接触不良を
起こすデメリットもあるので、一長一短ではある。

・PHONOイコライザアンプ基板
PHONOイコライザアンプ基板が他の基板に比べて、汚れがひどかった。
この汚れがソケットの接触不良を引き起こしていたようであるが、
なぜこの基板だけがこれほどひどく汚れているのか不思議な感じがする。

・可変抵抗の取り付け
VOLUMEの可変抵抗はシャーシにナットで固定されているが、
それ以外のトーンコントロールの4個の可変抵抗は、パネルにナットで
固定されている。
なぜ取り付け方を変えているのか、理由がよく分からない。
VOLUMEもパネルに固定すれば、今回のように軸に対するツマミの取り付け位置が
深すぎて、ツマミがパネルに接触するようなことは起こらないのではないか。

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“GAS THOEBE修理の所感” への1件のコメント

  1. 前波康司 より:

    よろしくお願いします。先日GAS THOEBEの中古品を入手しました。当方、レコードを聴くことはありませんのでPHONOイコライザ関連を触ることはありませんが、劣化した部品の交換等のメインテナンス全般をお願いした場合にはいかほどの予算を見越しておけばよろしいでしょうか。

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